民主党政権はなぜ崩壊したのか?「悪夢」の真相と再評価される功績
民主党政権のつまずきの本質を知るには、長年にわたり政権を担ってきた自民党政権との意思決定プロセスの違いを比較することが欠かせません。
自民党は「政務調査会」などの党内機関で事前に徹底的な政策議論を行い、官僚の知見を吸い上げながら利害関係を水面下で調整する「根回し型」のシステムを高度に構築していました。これに対して民主党は、官僚に依存しない「政権交代可能な二大政党制」を目指すあまり、事前の地ならしや官僚の使いこなし術を持たぬまま突っ込み、制度疲労を起こしました。
ただし、自民党政権がのちに「内閣人事局」を設置して強力な官邸主導を完成させた背景には、民主党政権の「政治主導への試行錯誤」という実験台があったからに他なりません。日本の統治機構の脆弱性を浮き彫りにし、改革の必要性を自民党自身に突きつけたという点において、歴史的な触媒の役割を果たしました。
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