武尊と天心の地上波放送中止はなぜ?フジ撤退の深層と現在の格闘技
2000年代初頭、K-1やPRIDEが視聴率30%超を叩き出した黄金期から一転し、現代において格闘技が地上波から撤退した理由には、スポーツビジネスの構造変化が関わっています。
理由のひとつは、テレビ局の広告モデルの構造疲弊です。若年層のテレビ離れが進む中で、格闘技のような特定の熱狂層を持つコンテンツは、幅広く薄く届ける無料地上波よりも、見たいファンがダイレクトに対価を支払うPPVやサブスクリプション型のほうが何倍も大きな収益を生み出せるようになりました。
もうひとつの理由は、過激な流血描写やタトゥーの露出に対するBPO(放送倫理・番組向上機構)やスポンサー企業の視線が年々厳しさを増した点です。コンプライアンス管理が企業価値に直結する時代、テレビ局にとって格闘技の生中継は「ハイリスク・ローリターン」な分野と見なされるようになってしまったのです。
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