建て込みとは?建築現場や舞台・撮影セットの作業手順と違いを解剖
実際の建築現場では、構造や部位ごとに特有の建て込み手順が存在します。代表的な3つの工種における実務フローを確認しましょう。
1つ目は、中高層ビルや商業施設で不可欠となる鉄骨建て込み工法です。基礎アンカーボルトの上にクレーンを用いて鉄骨柱を吊り込み、梁を架設していきます。仮ボルト締めを行った後、トランシットやレーザー測定器を用いて「建て入れ直し(垂直精度の歪み補正)」をミリ単位で実施し、本締め(トルシア形高力ボルトの完全締結)と溶接によって強固に一体化させます。
2つ目は、RC(鉄筋コンクリート)構造の要となる型枠建込みの手順です。床面に打たれた「墨(基準線)」に合わせて型枠パネルを垂直に立て並べ、セパレーター(間隔保持材)やフォームタイ、サポート(支保工)を用いて強固に緊結します。生コンクリート打設時の凄まじい側圧に耐えられるよう、一切のズレや隙間を許さない緻密な建て込みが要求されます。
3つ目は、仕上げ段階で行われる建具建て込みと調整です。アルミサッシや木製ドア枠を躯体の開口部に仮固定し、下げ振りや水準器で垂直・水平・対角の寸法を厳密に計測。クサビ等で微調整を施した後にアンカー溶接やビス留めで本固定し、周囲にモルタルやシーリング材を充填して気密・防水性を確保します。
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