【2026年最新視点】雑踏の凶器と化した視線——なぜネット上では「歩きスマホは頭おかしい」とまで激しく糾弾されるのか?

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認知心理学や脳科学の研究によれば、スマートフォンを操作・注視している人物の有効視野は、通常のわずか20パーセント以下にまで急減する。いわゆる「非注意による盲目(Inattentional Blindness)」と呼ばれる状態だ。本人の意識の中では「前が見えている」気になっていても、実際には迫り来る対向者も、車椅子の存在も、足元の段差すら認識できていない。

周囲の人間が間一髪で避けてくれているからこそ事故に至っていないだけであり、当人はその「他人の配慮」にすら気づいていない。この無自覚なタダ乗り構造こそが、すれ違う人々の神経を逆撫でする最大の原因だ。避けてくれた相手に釈明するでもなく、感情の消えた顔で通り過ぎていく。その姿が、周囲に「言葉の通じない異物」のような不気味さを強く与えている。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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