美輪明宏がモロの君に宿した魂の咆哮!宮崎駿との現場秘話と新解釈
『もののけ姫』は、それまでのジブリ作品が持っていた牧歌的なファンタジーの殻を打ち破り、生と死、血と泥が交錯する本格的なダーク・ファンタジーへと踏み込んだ挑戦作だった。その過酷な世界観の中心で、モロの君は異様な存在感を放つ。
美輪明宏の声域の広さと表現力は、人間を超越した神の二面性を完璧に具現化した。低音で轟くような威厳を響かせたかと思えば、サンに語りかける際には聖母のような柔らかさと哀愁を帯びる。神でありながら母であり、獣でありながら誰よりも知性的。この複雑極まりないキャラクターに説得力を与えたのは、美輪自身が歩んできた波乱万丈の人生と、演劇界で培った圧倒的な声の統率力に他ならない。
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