藤原道長を蝕んだ糖尿病の真相!御堂関白記が語る栄華と壮絶な最期
なぜ道長はこれほど重篤な糖尿病を患ったのか。その最大の要因は、平安貴族特有の極端に偏った食生活とライフスタイルにある。
当時の上流貴族の食事は、白米や餅といった精製炭水化物が中心であり、タンパク質は干物や塩蔵魚に依存していた。新鮮な野菜や果物を口にする機会は極めて乏しく、ビタミンや食物繊維は慢性的に不足。そのうえ、味付けには塩や酢、醤(ひしお)を大量に使い、甘味としては希少な「甘葛(あまづら)」をふんだんに使った菓子を好んだ。宴が連夜のように催され、高カロリーかつ高塩分の食事を摂取し続けていたのである。
さらに、貴族の移動は牛車が基本であり、日常的な身体活動量は極端に少なかった。運動不足の身体に過剰な糖質とストレスが注ぎ込まれる環境は、インスリン分泌能力が欧米人に比べて低い日本人にとって、まさに生活習慣病の温床そのものであったといえる。
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