寺尾常史(錣山親方)の生涯と死因|愛弟子・阿炎へ託した土俵の魂
土俵の上では鋭い眼光で勝負に生きた寺尾ですが、私生活では深い愛情に満ちた家庭人でした。1995年に結婚した妻・伊津美夫人は、現役時代から晩年の闘病期に至るまで、栄養管理や精神面で陰ながら寺尾を献身的に支え続けました。
錣山部屋の師匠となってからは、伊津美夫人もおかみさんとして部屋の若い力士たちの母親役を務め、家庭的な温もりを持つ部屋作りに尽力しました。夫婦の間には息子が誕生しており、父親としての寺尾は子煩悩で優しい一面を覗かせていました。
親方が病に倒れて以降も、家族は常に寄り添い、病魔に立ち向かう親方の背中を押しました。「弟子たちに相撲の真髄を伝えたい」という親方の情熱を最も理解し、最後まで尊重し続けたのが最愛の家族でした。
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