法肩とは?現場で必須の法面構造や法尻との違い・崩壊対策まで徹底解説
土木工事における法肩の扱いは、土を削り取る切土(きりど)と、土を積み上げる盛土(もりど)で管理手法が大きく異なります。
切土工事では、自然地山を上から順に掘削していきます。このときの切土法肩の基準として重要なのが、元の自然斜面と人工掘削面の接続部を滑らかに処理する「面取り(R付け)」です。鋭角のまま放置すると表土の剥離や雨水浸食を招くため、法肩付近の浮石除去と確実な法面保護工(植生工やモルタル吹付工など)が求められます。
対して盛土法肩の施工管理は、現場の品質管理で最も神経を使う作業のひとつです。盛土は下から層状に締め固めながら巻き立てていきますが、重機が転落する危険があるため、どうしても法肩ギリギリの部分は締固め強度が不足しがちになります。
そのため現場では、計画断面よりも幅を広めに土を盛る「余盛り(よもり)」を行い、強固に転圧した後に規定の法肩位置まで削り取る「法面整形」を行うのが標準的な施工手順です。
また、法面の設計には正確な法面勾配の計算方法の理解が必須です。日本の土木では「1:1.5」や「1割5分」という表記が用いられます。これは「高さ1に対して水平距離1.5」を意味し、法肩の標高と法尻の標高差(高さ)に1.5を乗じることで、法肩から法尻までの必要な水平距離を瞬時に算出できます。
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