石膏像マルスはなぜ難関なのか?描き方のコツと構造の秘密を徹底解剖

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私たちがデッサンで目にする石膏像マルスは、古代ギリシャの巨匠アルカメネスが紀元前5世紀頃に制作したブロンズ像を、ローマ時代に大理石で模刻したルーヴル美術館所蔵の彫刻『ボルゲーゼのアレス(Ares Borghese)』の胸像部分です。ギリシャ神話の軍神「アレス」は、ローマ神話において「マルス(Mars)」と呼ばれ、農耕と戦争を司る神として崇められていました。

原像は全高2メートルを超える立像であり、戦いを終えて兜を脱ごうとする、あるいは愛の女神アフロディテとの密会を想う「休息する軍神」の姿を描いたものとされています。そのため、猛々しい威圧感の中にも、どこか物憂げで静謐な表情が漂っているのが特徴です。この「静と動の拮抗」「神話的品格」を理解しておくことは、デッサンにおいて単なる石膏の塊ではなく、生きた彫刻としてのエスプリ(気品)を紙の上に定着させる大きな手助けとなります。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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