南天・千両・万両の決定的な違い!実のつき方で見分けるプロの極意
なぜこれほどまでに、冬の日本人は赤い実に惹かれ、正月飾りとして重宝してきたのか。その根底には、語呂合わせと自然信仰が融合した豊かな文化がある。
ナンテンは「難を転ずる(難転)」の語意に通じることから、災厄を退ける厄除けの木として武家屋敷の鬼門(北東)や裏鬼門(南西)に植えられてきた。赤飯の上に南天の葉を添える習慣も、防腐効果と解毒の祈りが込められた先人の知恵である。
千両と万両は、その名の通り「富と繁栄」の象徴だ。江戸時代、商家の間では「万両、千両、有り通し(アリドオシ=アカネ科の低木)」を庭に植え、「年中お金に困らない」という縁起担ぎが大流行した。千両よりも万両のほうが実の数が多く、重厚に垂れ下がる姿が「より大きな財宝」を連想させたことから、上位の価値が付与された経緯がある。
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