癌の人の顔色はどう変わる?土気色・黄疸・黒ずみの原因と早期兆候
がんが進行した段階において、単なる顔色の変化を超えて外観全体に大きな変容をもたらすのが「がん悪液質(カヘキシア)」と呼ばれる全身性の代謝異常症候群です。
悪液質に陥ると、体内の腫瘍が放出する代謝撹乱物質によって、通常の食事を摂取していても筋肉や脂肪組織が急速に分解・消耗していきます。この病態が進行すると、以下のような特徴的な顔貌の変化が現れます。
・頬の脂肪消失:頬骨が浮き上がり、こめかみや眼窩(目のくぼみ)が深く落ち込む。
・皮膚の菲薄化と乾燥:皮脂分泌と水分保持能が激減し、肌表面の光沢が失われてカサカサとした質感になる。
・表情筋の衰弱:表情の動きが緩慢になり、医学的に「ヒポクラテス顔貌」と呼ばれる特有の鋭敏かつ憔悴した表情を呈する。
終末期が近づくにつれ、血圧低下と末梢循環不全から四肢の冷感とともに顔面全体の土気色が一層深まります。しかし、緩和ケアの導入によって身体的な苦痛や呼吸困難が取り除かれると、こわばっていた表情筋が緩み、穏やかな顔つきへと変化していくことも臨床の現場では広く知られています。
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