戦後最大のスキャンダルから50年――「今も永田町を支配する」田中角栄とロッキード事件の真実
逮捕、保釈、そして保釈後の裁判闘争。普通であれば政治生命が絶たれるはずの局面に立ちながら、田中角栄の真の凄みはここから発揮された。保釈後も無罪を主張し続け、自民党最大派閥である「田中派(木曜クラブ)」を率いてキングメーカーであり続けたのだ。
「闇将軍」と呼ばれた彼は、数々の首相誕生を陰で操った。大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘――。彼らの政権はいずれも田中派の全面的な支持なくしては成り立たなかった。被告の身でありながら、国家予算の配分から重要人事まで、永田町の頂点に君臨し続けた事実は、日本政治のいびつさと、彼が持っていた異常なまでのカリスマ性を物語っている。
数で圧勝し、数で政策を動かす。角栄が作り上げた派閥政治のシステムは、検察の刃をもってしても打倒することはできなかった。
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