魔女の宅急便の舞台はクロアチア?公式が明かすモデル地の真相と違い
『魔女の宅急便』の魅力は、単一の実在都市をトレースしただけにとどまらない「多国籍なコラージュ構造」にあります。宮崎駿監督はインタビュー等で「第二次世界大戦を経験しなかった架空のヨーロッパ」をイメージしたと語っています。
作中に登場する象徴的な建造物を分析すると、様々な都市の要素が巧妙に組み合わされていることが分かります。
例えば、キキが引っ越し初日に見上げる巨大な時計塔は、ストックホルム市庁舎の塔や中央駅の雰囲気を色濃く反映しつつ、中央ヨーロッパの広場に見られる時計台の意匠も散りばめられています。また、トンボが乗る自転車で駆け下りる急な坂道や路面電車の走る風景は、ポルトガルのリスボンやアメリカのサンフランシスコの都市景観がインスピレーション源となっています。
ドゥブロヴニクの旧市街を歩く観光客が「ここはパン屋の前の通りだ」「この城壁の上をキキが飛んでいた」と直感するのも、監督がヨーロッパの伝統的港町が持つエッセンスを純粋抽出し、コリコという理想郷に凝縮させた証拠と言えます。
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