1日1200キロカロリーで痩せない真相は?基礎代謝の罠と最新献立術
「食べる量を徹底的に減らしているのに体重がビクともしない」という現象は、決して本人の努力不足や意志の弱さによるものではありません。そこには人体の生存本能とも呼べるホメオスタシス(生体内恒常性)の働きが深く関わっています。
エネルギー摂取量が生命維持のボーダーラインを下回ると、脳は「飢餓の危機」と判断し、基礎代謝や熱産生を強制的に抑制します。甲状腺ホルモンの分泌が低下して消費エネルギーが大幅にカットされるため、摂取カロリーを減らした分だけ消費カロリーも下がってしまい、結果としてアンダーカロリー状態が相殺されてしまうのです。
さらに見逃せないのが、慢性的なストレスによるコルチゾール(抗ストレスホルモン)の過剰分泌です。極度の空腹や我慢が続くとコルチゾールが高止まりし、体内に水分を溜め込む作用(水塩貯留)が働きます。脂肪自体はわずかに燃焼していても、水分によるむくみで体重計の数値が減らないというジレンマに陥るケースが多発しています。
加えて、食事量を減らす過程で炭水化物を極端にカットすると、肝臓や筋肉に蓄えられていたグリコーゲンとともに水分が一時的に抜けるだけで、体脂肪が減ったわけではないパターンも目立ちます。こうした複数の生体反応こそが、厳しい食事制限下で多くの人を苦しめる「痩せない理由」の正体です。
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