地球1周の荒行・比叡山千日回峰行の真相!極限の掟と達成者の現在
千日回峰行の修行僧(行者)の装束には、他宗の巡礼とは一線を画す厳粛な覚悟が込められています。身にまとうのは清らかな白装束、頭には未開の蓮華を模した檜笠、足には藁葺きの草鞋。そして何より目を引くのが、腰に携える「降魔の剣(短刀)」と、首から下げる「死出紐(しでひも)」、そして冥土への旅費とされる三途の川の渡し賃(六文銭)です。
この携行品には明確な掟が存在します。万が一、病気や怪我、天候の急変などいかなる事情があっても千日回峰行を途中で断念する場合、その場で行を止めることは許されず、降魔の剣で腹を裂くか、死出紐で自ら首を括って命を絶たねばなりません。かつて回峰行の道中には、途中で力尽きて命を絶った無念の行者を祀る墓碑が山中に点在しており、比叡山千日回峰行の失敗や死亡の真相として、現代にもその壮絶な歴史を無言で伝えています。
行を始めれば、途中で「やめる」という選択肢は存在しません。「満行か、死か」の二者択一。文字通り命を担保にして仏と天地に向き合う覚悟がある者だけが、草鞋の紐を結ぶことを許されるのです。
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