使用期限が切れた薬の服用は危険?薬剤師が教えるリスクと応急処置
理論的な背景をひもとくと、薬学および臨床薬理学の知見は「医薬品の安定性」がいかに精密な化学的計算の上に成り立っているかを示している。製薬企業が実施する加速試験や長期保存試験に基づき、有効成分が90%以上保持される期間が厳密に設定されているのだ。
期限が切れた薬剤が体内に吸収された場合、その薬物動態(吸収・分布・代謝・排泄)は予測不能となる。代謝産物の毒性が上昇するリスクに加え、血中濃度が正常な治療域に達しないことで病状が悪化・長期化する二次的被害も無視できない。感染症に対する抗菌薬治療において中途半端な濃度の投与が続けば、耐性菌を生み出す引き金にもなり得る。
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