厄を祓い福を呼ぶ伝統の味!岐阜羽島「みそぎ団子」の深層と熱狂
木曽川と長良川に挟まれた肥沃な輪中地帯、岐阜県羽島市。この地でみそぎ団子が深く愛される背景には、地域の精神的支柱となってきた名刹・竹鼻別院の存在がある。樹齢数百年の藤で知られる同寺の周辺には歴史ある門前町が広がり、古くから人々の往来と商業が盛んに行われてきた。
夏越の祓の時期を迎えると、羽島市観光協会が案内する門前界隈の和菓子店には、早朝から団子を求める長い行列ができる。田植えを終えた農民たちが泥を落とし、過酷な夏を無事に越せるよう神仏に感謝と祈りを捧げた習俗が、今もなおこの街の息遣いとして確かに息づいているのだ。地元の人々は買い求めた団子を家族や近隣住民と分け合い、お互いの無病息災を確かめ合う。まさに地域コミュニティを結び直す触媒としての役割を、この団子は担い続けている。
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