帝王切開の傷跡ケロイドは治る?赤み・かゆみの原因と保険適用の最新治療
帝王切開の手術創がふさがった後、本来であれば傷跡は時間の経過とともに白く平らな線へと落ち着いていきます。しかし、術後数週間から数ヶ月の間に傷が赤く隆起し、ミミズ腫れのようになってしまうケースが多発します。この現象を引き起こす最大の要因は、下腹部にかかる強い皮膚の張力(引っ張られる力)と創部の微細な慢性炎症です。
下腹部は、起き上がる・歩く・抱っこするといった日常動作で常に皮膚が縦横に引っ張られる部位です。皮膚が強く引っ張られると、体は「傷が裂けないように補強しなければならない」と過剰に反応し、真皮層に存在する線維芽細胞がコラーゲン線維を異常に産生し続けます。その結果、過剰に作られたコラーゲンが皮膚の下に溜まり、硬い盛り上がりを形成します。
帝王切開の傷跡にケロイド特有の激しいかゆみや刺すような痛みが伴うのは、局所で持続する炎症によって毛細血管が拡張し、知覚神経(C線維)が過敏に刺激されているためです。特に産後はホルモンバランスの急激な変化や抱っこによる腹圧の上昇が重なり、傷跡が最も刺激を受けやすい過酷な環境が揃っています。体質的な要因も関係しますが、適切な外力コントロールを行わない限り、炎症は自然には収まりにくいのが特徴です。
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