「100年に一度」は本当?ボジョレーヌーボー歴代評価の真相を追う
なぜ、毎年のように「歴史的」な表現が踊るのか。その背景には、ボジョレー地区で栽培されるブドウ品種ガメイの特性と、厳格な品質管理基準が存在する。
ボジョレー・ヌーヴォーは、収穫からわずか数週間で出荷される赤ワインだ。フランスワインの品質を厳格に管理するフランス国立原産地・品質研究所(INAO)の規定のもと、その年の気候条件がダイレクトに味わいに反映される。仕上がりのスタイルは毎年大きく異なり、「前年とはまったく違う魅力を持つ」という意味で、現地では毎年新たな賛辞が贈られるのだ。
また、フランス語の原文表現を日本国内に輸入・翻訳する際、メディアや輸入業者がより印象的な言葉へ意訳したことも、「誇張」という印象を強めた一因と言える。たとえば現地で「数十年ぶりの素晴らしい日照に恵まれた」と評された年が、日本では「数十年に一度の仕上がり」と訳されて広まったケースも多い。
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