『同棲時代』由美かおるが起こした衝撃の演技革命と撮影舞台裏
メガホンをとった山根成之監督の演出手腕も見逃せない。繊細な光と影のコントラスト、そして登場人物の心理描写を細やかに紡ぎ出すカメラワークによって、従来の泥臭い邦画のイメージを一新させた。都市の片隅で身を寄せ合う二人の静かな息づかいが、スクリーンから溢れ出るような独自の映像美が確立されたのである。
詩的でありながら生々しいリアリティを保つ画面づくり。それは、ヒロインを演じる由美かおるの圧倒的な美しさと瑞々しい芝居があってこそ結実した奇跡的な映像表現だったといえる。
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