法隆寺・玉虫厨子の「捨身飼虎図」とは?命を捧げた王子の真意と謎
現在、玉虫厨子は法隆寺の大宝蔵院に安置されており、間近でその精緻な美を鑑賞することができます。「捨身飼虎図」を訪ねる際には、厨子全体に散りばめられた以下のポイントにも注目してみてください。
- 対をなす「施身聞偈図(せしんもんげず)」:台座の左側面に描かれた名画。バラモンの姿をした羅刹(鬼)から仏法の真理を聞くため、我が身を投げ出した雪山童子(釈迦の前世)の物語が同じく異時同図法で描かれています。
- 宮殿部の精巧な建築構造:当時の寺院建築(錣葺き屋根など)を忠実にミニチュア化した建築史的価値の高さ。
- 透かし彫り金具の痕跡:現在はほとんど退色・脱落しているものの、かつては無数のタマムシの翅が玉虫色に輝き、黄金の金具とともに神秘的な光を放っていました。
細くしなやかな朱や緑の線描で描かれた人物や動物たちの表情には、古代の人々の高い美意識と祈りの熱量が宿っています。
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