無痛分娩と緩和ケアの名門、荻窪で進む最新プロジェクトと評判の真実
同院の医療モデルを深く理解するうえで避けて通れないのが、キリスト教プロテスタント系団体であるセブンスデー・アドベンチスト教会の存在だ。19世紀後半、アメリカで生まれたこの運動は、信仰だけでなく健康と生活様式の改革を強く唱えた。その思想的柱となったのが、同教会の指導者の一人であるエレン・G・ホワイトである。彼女は「健全な精神は健全な身体に宿る」という確信のもと、菜食主義や自然療法、予防医学の重要性を唱え、病院設立の運動を先頭に立って推進した。
時を同じくして、朝食シリアル「ケロッグ」の発明者として世界的に知られる医師ジョン・ハーヴェイ・ケログも、この教会の医療改革運動から誕生した重要人物だ。ケログ博士は、サナトリウムでの食餌療法やハイドロセラピー(水療法)を通じて、薬物に頼りすぎない体質改善とライフスタイルの変革を提唱した。東京衛生アドベンチスト病院で提供される肉類を使わない身体に優しい入院食や、心身全体を癒やす全人的アプローチの基礎は、まさにケログやホワイトが築いた100年以上前の健康哲学と直結している。
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