『おおかみこどもの雨と雪』はなぜ気持ち悪い?批判と違和感の真相
もう一つの大きな批判の的となっているのが、2人の子どもを育てる母親・花のキャラクター造形です。夫を突然亡くし、狼の子を抱えて田舎へ移住するという過酷極まりないワンオペ育児に直面しながらも、花は常に朗らかな笑顔を絶やしません。
この一貫した姿勢に対し、「人間としての感情が抜け落ちていて不気味」「笑顔を崩さない姿が狂気に見えてイライラする」という反発の声が少なくありません。本来であれば抱くはずの弱音や怒り、絶望を一切見せない花は、観る人によって「生身の母親」ではなく「男性の身勝手な理想を投影した偶像」に映ってしまいます。さらに、子どもの正体を隠すために医療機関を一切頼らず独学の知識だけで乗り切ろうとする危機管理の甘さも、現実の育児経験者から厳しい目を向けられる要因となりました。
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