尾上菊五郎の現在と体調は?大名跡八代目襲名と豪華家系図の深層
2003年に人間国宝に認定された七代目尾上菊五郎の真骨頂は、河竹黙阿弥作品をはじめとする世話物狂言の粋な味わいにあります。『髪結新三』の新三、『魚屋宗五郎』の宗五郎、『盲長屋梅加賀見』の勝蔵など、下町の人情や人間の業をユーモアと哀歓を交えて描き出す技術は他の追随を許しません。
菊五郎の芸の魅力は、計算し尽くされた型の中に宿る「軽妙さ」と「色気」にあります。重々しくなりがちな古典の舞台に軽やかな息吹を吹き込み、現代の観客にも自然と笑いと感動を届ける話術と所作は、まさに一朝一夕では到達できない芸境です。
自らの舞台だけでなく、若手俳優たちへの稽古にも情熱を注ぎ、セリフの抑揚や間、江戸の風俗に根ざした身体感覚を惜しみなく伝承し続けています。
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