入手困難な幻の日本酒を定価で獲る!十四代・新政の争奪戦攻略
定価数千円の銘柄に10万円以上の値がつく二次流通市場を尻目に、スマートな愛好家たちは正規ルートを極めて冷静に攻略している。その要となるのが、蔵元と酒販店が直接契約を結ぶ特約店制度だ。
大手問屋を通さず、徹底した氷温冷蔵設備を持ち、酒の魅力を正しく伝えられる店舗だけに卸されるこの仕組みは、蔵元が定めた定価販売を守る最後の砦となっている。では、特約店からプレミアム銘柄を引き出すにはどうすればよいのか。
第一のルートは、特約店が実施する「公式抽選販売」の正確な捕捉だ。大型連休や年末年始、酒造りの節目となる春先などに開催されるWEB抽選は、当選倍率が50倍から100倍を超えることも珍しくない。だが、SNSのフォローやメールマガジン会員限定でゲリラ的に告知されるシークレット抽選は、倍率が数分の一に下がる。最新の入荷速報をリアルタイムで拾い上げるアンテナの有無が、勝敗を分ける。
第二のルートは、対面販売による「信頼関係(リレーション)の構築」である。多くの優良特約店は、転売ヤーを排除するため、一見客にはプレミア銘柄を店頭に出さない。普段から日常酒をその店で購入し、店主やスタッフと季節の酒について言葉を交わす常連客にこそ、「実は今日、奥に1本入っていますよ」と声がかかる。抱き合わせ販売をせずとも、酒販店側は「本当に飲んでくれる人」に売りたいのだ。近隣の特約店をリストアップし、足繁く通いながら自分の好みを伝えること。これが最も泥臭く、しかし最も確実な定価購入の極秘ルートといえる。
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