器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖

器を彩る青の正体!呉須とは?染付の技法やコバルトとの違いを徹底解剖とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

素焼きの段階ではくすんだ泥のような黒褐色だった呉須が、なぜ息をのむような美しい藍色へと姿を変えるのでしょうか。その秘密は、窯の中の焼成温度と空気のコントロールにあります。

呉須が最も美しい発色を見せるのは、一般的に約1280℃〜1300℃の高温帯です。磁器を焼成する際、窯内の酸素を極限まで減らして不完全燃焼を起こさせる「還元焼成」を行うことで、顔料中のコバルトや微量の鉄分が化学的に還元され、透明なガラス質(釉薬)の中に溶け出して鮮やかなコバルトブルーを結晶化させます。

もし酸素を十分に供給する「酸化焼成」で焼き上げた場合、あるいは焼成温度が低すぎたり高すぎたりすると、青みが濁って黒ずんだり、絵柄が釉薬の中に流れ出してボケてしまったりします。窯焚きの微妙な火加減や炎の通り道によって一つひとつの器の発色がわずかに変化する様は、まさに火と鉱物が織りなす自然の芸術です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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