仏アンティーク食器が異常高騰!名窯の刻印とプロの買い付け現場
19世紀のフランス古窯を語るうえで外せないのが、クレイユ・エ・モントローとサルグミンヌ陶器工房の二大潮流だ。前者が誇るモノトーンのグリザイユ(単色濃淡画)による田園風景や風刺画の転写技術は、当時の生活や思想を皿の上に定着させた視覚芸術と呼べる。一方、サルグミンヌが手がけた温かみのある花リムや、独特の艶を持つアイボリーの陶肌は、素朴でありながら比類なき気品を漂わせる。
さらに、鮮やかな色彩のハンドペイントで独自の路線を切り拓いたジアン陶器や、王侯貴族に愛され続けた白磁の最高峰リモージュ磁器も忘れてはならない。19世紀末に花開いたアール・ヌーヴォーのうねりは、陶磁器のフォルムにも劇的な変化をもたらした。工芸家エミール・ガレがガラスだけでなく陶器においても見せたような、植物や昆虫の有機的な曲線を取り入れたデザインは、今なお色褪せないモダンな前衛性を宿している。
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