King Gnuボーカルはどっち?井口理と常田大希の歌い分けの真相
King Gnuがツインボーカルという形態を徹底し、綿密に歌い分けを行うのには明確な戦略的理由が存在します。リーダーの常田は過去のインタビューにおいて、自らの声だけでは表現できない「大衆性」を井口の声に見出したと明かしています。
二人の声域(音域)の対比は非常に明確です。
井口の声域はテノールからカウンターテナーに達する高音域を自在に行き来します。一般的な男性ボーカルでは地声で張り上げるのが困難なhiA〜hiEといった超高音域であっても、声楽仕込みのミックスボイスと美しいファルセットを使い分け、リスナーの耳にストレスを与えずに届けます。
対して常田の声域は低音から中音域(lowG〜mid2D付近)に強みがあり、チェロを弾くように太くスモーキーな響きを持っています。拡声器を通したようなエフェクティブなボーカルや、地を這うようなリフボーカルを得意とします。
常田が楽曲全体の骨組みとストリート感あふれるベースラインを声で作り、そこに井口が圧倒的なポップネスとエモーショナルな旋律を乗せる。この「音域の棲み分け」と「声質の対比」が、楽曲に多層的な深みとドラマチックな起伏を生み出す根拠となっています。
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