映画『It/イット』最恐トラウマシーン解説!排水溝から洗面所まで

映画『It/イット』最恐トラウマシーン解説!排水溝から洗面所までにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ピエロの姿をした怪異「ペニーワイズ」は、なぜこれほどまでに恐ろしい存在として観客を圧倒するのでしょうか。その根底には、スティーヴン・キングが構築した緻密な世界観と、映画ならではの計算し尽くされた視覚的アプローチが存在します。

作中で描かれるペニーワイズの正体は、地球外あるいは異次元(マクロバース)から太古の昔に飛来した名もなき邪悪な実体です。約27年ごとに冬眠から目覚め、人間を捕食して再び眠りにつくサイクルを繰り返しています。特筆すべきは、物理的な肉体そのものよりも「人間の恐怖心を具現化し、精神的に追い詰めてから肉を喰らう」という捕食生態です。恐怖によって肉の味が引き立つという悪魔的な設定が、彼を単なる殺人鬼とは一線を画す存在に仕立て上げています。

俳優ビル・スカルスガルドによる怪演も恐怖を倍増させました。CGに頼り切るのではなく、自らの特技である「左右別々に動く眼球」や「歪んだ唇の微笑み」、どこか子供をあやすような高音から突如として地を這う重低音へと変幻する声色のコントロールが、常軌を逸した異質さを生み出しています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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