「責任」の本当の意味とは?義務との違いや果たす・取るの本質を徹底解剖
職場における評価を分ける最大の分水嶺は、「責任を果たす」ことと「責任を取る」ことの違いを理解し、行動に落とし込めているかどうかにあります。ビジネス環境におけるこの2つの言葉の真意は、以下のように整理できます。
「責任を果たす」とは、与えられたゴールやミッションに対し、自律的な判断を下しながら期待される成果を完遂することを指します。指示された作業をこなすだけの作業員にとどまらず、想定外の障害が発生した際にも別ルートを模索し、結果を形にする遂行力が求められます。
一方で「責任を取る」について、多くの人が「辞任する」「始末書を書く」「謝罪する」と誤解しています。しかし、ビジネスにおける責任の取り方とは、「損害を最小限に抑える原状回復」と「原因を特定して二度と同じミスを起こさない仕組みの再構築」を成し遂げることにほかなりません。問題が起きた直後に役職を放り出して辞める行為は、事態の収拾という最大の責任を放棄した「逃げ」であり、真の意味で責任を取ったことにはならない局面が圧倒的多数を占めます。
また、ビジネスパーソンが混乱しやすいのが職責と役割の違いです。「役割(Role)」はチーム内で期待される立ち回りや機能(ファシリテーター、調整役など)を指す柔らかい枠組みですが、「職責(Obligation of Office)」は役職や権限に伴い、企業に対して負う契約上の完遂責任を指します。
ここで極めて重要な大原則が、組織論における「責任と権限の一致(パリティの原則)」です。権限(予算を使う権利、人を動かす決定権)を一切持たされていないメンバーに対して、重大な失敗の責任だけを負わせるマネジメントは明らかな組織の機能不全です。権限のない場所に真の責任は成立しません。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/dsrbcgus/9253454/