昭和の灰色倉庫街が若者の聖地に——2026年、進化を続ける「問屋 町」再開発のリアル
「この天井の高さと、無駄を削ぎ落とした武骨な構造は、新築のビルでは絶対に出せない」——そう語るのは、3年前に東京から移転してきたインテリアプロダクトデザイナーだ。昭和40年代から50年代にかけて建てられた卸売倉庫は、トラックの横付けを前提とした広い間口と、重量物に耐えうる強固な構造を持つ。この質感が、ミッドセンチュリーやインダストリアルデザインを好む現代の感性と完璧に合致した。
シャッターが降りたままで寂れかけていたストリートは今、ガラス張りのショールームやセレクトショップ、アートギャラリーへと生まれ変わっている。昔ながらの看板の文字を残したまま内装をモダナイズする手法が定着し、新旧が織りなす独特のコントラストが街全体のランドスケープを形作っている。
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