地球上の最大マグニチュードは?限界値M10の真実と巨大地震の脅威
地震情報を正しく理解するうえで不可欠なのが、「マグニチュード」と「震度」の明確な区別です。マグニチュードが「地震そのものの規模(放出エネルギー)」を表す絶対的な数値であるのに対し、震度は「各地点における揺れの強さ」を示す相対的な指標です。電球に例えると、マグニチュードは「電球自体の明るさ(ワット数)」、震度は「電球から離れた場所での手元の明るさ(ルクス)」に相当します。
マグニチュードの最も際立った特徴は、数値が1増えたときのエネルギー増大率にあります。対数で定義されているため、数値が1増えるとエネルギーは約31.6倍、2増えると1,000倍、3増えると約3万1,600倍へと跳ね上がります。つまり、M9の地震はM7の地震1,000回分に相当するエネルギーを一度に放出する計算です。
また、マグニチュードの算出方法にも種類が存在します。日本の気象庁では地震計の最大振幅などから迅速に算出する「気象庁マグニチュード(Mj)」を主に速報値として使用しています。しかし、規模がM8を超える超巨大地震になると、地震計の針が振り切れるような現象(頭打ち・飽和)が生じ、正確な規模を測定できません。そのため、断層のずれの面積やすべり量から物理的エネルギーを直接算出する「モーメントマグニチュード(Mw)」が、世界共通の標準尺度として用いられています。
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