和傘の柄に宿る魔除けの願い|蛇の目や麻の葉の意味と選び方決定版

和傘の柄に宿る魔除けの願い|蛇の目や麻の葉の意味と選び方決定版の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

和傘を語る上で欠かせないのが「番傘(ばんがさ)」と「蛇の目傘(じゃのめがさ)」の明確な棲み分けです。同じ和紙と竹で作られた傘でありながら、その成り立ちと美学は対極に位置します。

番傘は、江戸時代に商家で貸し傘として普及した実用本位の雨傘です。傘の上部に識別用の番号や屋号を記した(番を打った)ことが名前の由来とされています。太く頑丈な竹骨を用い、厚手の和紙にたっぷりと荏油(えごま油)を塗り込んでいるため、少々の風雨ではびくともしません。装飾を削ぎ落とした武骨な佇まいは、男性の普段使いや粋な道具として親しまれてきました。

対して蛇の目傘は、番傘よりも細身の竹骨を40本から48本ほど贅沢に使い、細部まで洗練を極めた高級和傘です。最大の特徴は、傘を開いた内側に張り巡らされた色鮮やかな「飾り糸」にあります。細い絹糸や木綿糸が幾重にも交差する千鳥掛けは、見上げる者を魅了する工芸美の極致。歌舞伎の舞台や芸事、冠婚葬祭などの晴れの席で重宝され、気品ある女性の手元を華やかに演出してきました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

タグ: https://aitraining.bnsf.com/tgsbxqnv/3617396/