樋門とは?水門・樋管との違いや浸水を防ぐ仕組み・役割を徹底解説
樋門の内部構造を堤防の断面方向から見ると、緻密に計算された合理的な設計がよく分かります。構造は大きく分けて「堤防を貫く函渠(本体トンネル)」「ゲート(門扉)」「開閉装置(巻き上げ機など)」「翼壁(土砂の崩落を防ぐ壁)」から成り立っています。
平常時は、川の外側(本川側)よりも住宅地・支川側の水位が高いため、ゲートを開けた状態で水が自然に本川へと流れ落ちていきます。重力を利用した自然流下のため、特別な動力を消費せずに排水が行われます。
しかし大雨で本川の水位が上昇し、住宅地側の水位を上回る「外水位>内水位」の状態になると危険信号です。この段階でゲートを閉鎖すると、函渠内部が強固に遮断され、高水位の本川から市街地へ向かう水圧をゲートが受け止めます。堤防の土手自体が強固な壁となり、樋門がその隙間を完全に塞ぐことで、逆流による水害を食い止めます。
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