ルリコンゴウインコの値段急騰と生涯飼育コストに迫る衝撃の現実
現在の国内市場における生体販売価格相場は、およそ50万円から85万円前後のレンジが中央値となっている。国産の手乗りヒナや、感染症スクリーニング(PBFD、BFD、クラミジア等)およびDNA性別鑑定を完璧に完了した優良個体であれば、100万円を超えるプライスタグが付けられるケースも珍しくない。かつて30万円前後で取引されていた時代を知る古参の愛鳥家から見れば、隔世の感がある価格水準だ。
しかし、生体代金は序章にすぎない。彼らを家庭に迎えるための「初期防衛設備」こそが最初の大きなハードルとなる。強靭な嘴(くちばし)による破壊に耐えうる頑丈な大型ステンレス製ケージ(15万〜25万円)、冬場の室温を20〜25度に保つためのサーモスタット連動保温設備、そして何より近隣トラブルを防ぐための特注アクリル製防音室(40万〜100万円以上)が必須となる。初期投資だけで最低でも80万円から150万円の現金が吹き飛ぶ計算だ。
さらに見落とされがちなのが、50年から60年という超長期スパンで発生するランニングコストである。高品質なペレットや新鮮なフルーツ、ナッツ類の食費、年中無休で稼働させるエアコンの電気代、木製破壊トイの定期補充代を合算すると、年間で最低20万〜30万円。50年生存した場合、生涯飼育コストは生体代金を含めて1,500万円から2,000万円近くに達する。これは地方都市で一戸建てを購入する規模の経済的コミットメントにほかならない。
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