ピチカートとは?バイオリンや弦楽器ではじくコツと記号・奏法の全貌
ピチカートは一見すると単に弦を引っ張るだけの単純な動作に見えますが、初心者が弾くと「ペチペチ」と薄い音になったり、音量が不足したりしがちです。豊かな倍音を含んだ響きを生み出すためには、いくつかの明確な身体的アプローチが存在します。
最も重視すべきは、指の腹の柔らかい部分で弦をしっかりと捉える感覚です。爪が弦に触れてしまうと「カチッ」という不快なノイズ(爪鳴り)が発生するため、指先をわずかに寝かせ、肉厚なクッション部分で弦を包み込むようにコンタクトさせます。
バイオリンの場合、安定したピチカートを行う基本ポジションとして、右手親指を指板(フィンガーボード)の右側側面に軽く固定し、人差し指をテコのように使ってはじくフォームが推奨されます。弾く位置は駒(ブリッジ)側ではなく、指板の端から2〜3センチほどネック寄りの場所を選ぶと、弦の張力が適度に柔らかく、ふくよかで伸びやかな音色が得られます。
一方、チェロのピチカートでは楽器が大型である分、弦の振幅も大きくなります。親指を指板に乗せて人差し指や中指の腹を深く当て、指単体の力ではなく腕全体の重みを使って弦を横方向へ解放するように鳴らすのが、深く太い響きを引き出す秘訣です。
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