なぜ時速500キロで浮く?リニアの仕組みと2026年開業動向の真実

なぜ時速500キロで浮く?リニアの仕組みと2026年開業動向の真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

重量数十トンに達するリニアの車体が空中に浮き上がる核心は、基礎物理学で学ぶ「電磁誘導の法則」にあります。日本のJR東海が採用する超電導リニアは、愛知県で運行されている「リニモ(東部丘陵線)」のような常電導方式(約8mmの浮上)とは根本的に異なり、実に約10cmもの高さまで車体を浮かせます。

地上側の側壁には、数字の「8」の字の形に電線を巻いた「浮上・案内コイル」が規則正しく並んでいます。車両側に搭載された強力な四つの極を持つ超電導磁石がこのコイルの前を高速で通過すると、コイル内部を貫く磁界が激しく変化し、コイル自身に電流が流れて電磁石へと即座に変化します。

このとき、コイルの上下で異なる極性が生じる点が秀逸です。8の字の下側コイルには車両の磁石と同極(反発力)が、上側コイルには異極(吸引力)が発生します。つまり、下から押し上げ、上から吊り上げるペアの力が瞬時に働くため、車体は常に軌道の中心かつ空中約10cmの安定した位置に保たれます。これが「リニアモーターカーが浮く理由」の技術的根拠です。

ただし、電磁誘導は車体が静止している状態では発生しません。時速数kmでは磁界の変化が小さく、車体を持ち上げる十分な力が発生しないためです。そのため、発進時は車体底面に格納されたゴムタイヤで走行し、速度が時速約150kmを超えた瞬間に空気中へと自然に浮上します。飛行機が滑走路を助走して離陸するプロセスと酷似した設計が取られています。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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