1兆円の夢と挫折、もんじゅ廃炉の深層と核燃料サイクルの行方
廃炉が決まったからといって、課題が終わるわけではない。むしろ、ここからが真の難事業だ。現在、日本原子力研究開発機構が進めている作業では、厳格な廃炉工程管理が求められている。最大の難所は、炉心からの使用済み燃料の取り出しと、冷却材として用いられている危険な液体ナトリウムの処理だ。
空気や水と激しく反応する化学特性を持つため、ナトリウム冷却技術の取り扱いには極めて高度な気密性と慎重さが要求される。海外の事例を見ても、この種の原子炉の解体には数十年単位の時間と膨大なコストが追加でかかることが実証されている。事故を起こさずに安全に冷やし、解体作業を完遂できるのか。作業現場では現在も手探りの神経戦が続いている。
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