ぶどうの摘粒で失敗しない極意!大粒で甘い房を作るプロの手順と目安
多くの栽培者が抱く「粒を減らすとなぜ甘くなるのか」という疑問に対し、植物生理学的な観点からぶどう糖度を上げる摘粒の真相を解説します。ぶどうの糖分は、葉で行われる光合成によって生成され、果実へと転流します。大粒品種の場合、1房の果実を十分に甘く肥大させるには健全な本葉が15〜20枚程度必要とされます。
摘粒によって1房あたりの粒数を適切に制限すると、葉から供給される同化養分の「1粒あたりの割り当て量」が大幅に増加します。結果として糖度の上昇スピードが早まり、酸味がしっかり抜けた高糖度ぶどうへと仕上がります。
摘粒が終わった後、直ちに取り組むべきなのがぶどう袋かけ時期の見極めです。摘粒作業が完了したら、病気の予防薬を散布して薬液が乾いた直後、速やかに果実袋や傘(アンブレラ)を被せます。時期としては梅雨入り前、遅くとも6月下旬までの作業完了が目安です。袋かけによって、炭疽病や晩腐病といった雨滴伝染性の病害を防ぎ、鳥や害虫による食害、直射日光による日焼け果をシャットアウトできます。
大まかな初心者向けぶどう栽培手順の流れとしては、5月の新梢管理と花穂整形、6月上旬の開花とジベレリン処理、6月中旬〜下旬の摘粒と袋かけ、そして7〜8月の水管理を経て、秋の収穫へと進みます。この一連の工程の中で、実質的な品質を左右する作業が初夏の摘粒作業です。
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