二条城の非公開エリア特別公開!大政奉還の舞台と至高の障壁画
この城が日本の運命を決定づけた場所であることは疑いようがない。初代将軍・徳川家康(Tokugawa Ieyasu)が西国大名への睨みを利かせるために築城を命じ、第15代将軍・徳川慶喜(Tokugawa Yoshinobu)が1867年に政権を朝廷へ返上した大政奉還(Taisei Hokan)の舞台となった。始まりと終わりの双方が、まさにこの二の丸御殿(Ninomaru Palace)の大広間に刻まれている。
大広間の一の間に座る将軍の視線を追体験すると、部屋の格天井の高さ、一段高く設えられた上段の間、そして背後に描かれた巨大な松の巨木が、見る者を圧倒する心理的装置として完璧に計算されていたことが分かる。慶喜が重臣たちを前に政権返上を告げたあの緊迫の夜、障子の向こうに漂っていたであろう張り詰めた空気は、現代の私たちが立つこの空間にも色濃く残されている。
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