東京・山谷の現在地|ドヤ街から激変!治安の真相と2026年のリアル
労働者の減少に伴い、宿泊者を失った「ドヤ(簡易宿泊所)」の経営者たちは死活問題に直面した。そこで2000年代初頭から始まったのが、インバウンド需要を見据えた方向転換だ。2002年の日韓ワールドカップを皮切りに、畳3畳一間の狭い小部屋を「清潔な格安個室」として海外向け予約サイトに登録したところ、これが世界中のバックパッカーに刺さった。
上野や浅草に近く、成田空港からのアクセスも良好。それでいて1泊3,000円〜4,000円台前後でエアコンとWi-Fi完備、個室に泊まれるコストパフォーマンスの高さは、宿泊費が高騰を極める東京において奇跡的な存在となった。老朽化した宿が次々とモダンなカフェ付きホステルへと改装され、英語が飛び交うロビーの姿は、以前のドヤ街からは想像もつかない変貌ぶりだ。
もちろん、全ての宿がホテル化したわけではない。現在も約130軒前後の簡易宿所のうち、半数以上は生活保護を受給する単身高齢者の恒久的な住まい(福祉アパートメント)として機能している。海外の若者と余生を送る元労働者が同じ通りですれ違う光景こそ、今の山谷を象徴する日常である。
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