偽物ミイラの闇と歴史的捏造|ペルシャ王女や宇宙人の正体を科学が暴く
ミイラの偽造は現代に始まったことではありません。19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ貴族の間でエジプト旅行と古代遺物収集が大流行した時代、ミイラは最高級のステータスシンボルとして高値で取引されました。需要が供給を圧倒的に上回った結果、カイロやルクソールの裏通りには「ミイラ偽造工房」が乱立することになります。
当時の偽造手口は極めて露骨でした。貧困層の遺体や行き倒れの死体を調達し、アスファルトや歴青(ピッチ)を塗りたくって天日干しにし、古びた麻布で何重にも巻いて「数千年前のファラオの高官」として裕福な西洋人観光客に売り捌いたのです。中には人間の遺体すら使わず、動物の骨や木の角材を芯にして布を巻いたダミーも大量に出回りました。
当時イギリスの富裕層の間で催された「ミイラの包帯ほどきパーティー(Unwrapping Party)」で、包帯を解いていったら中からただの木屑や動物の雑骨が出てきて会場が静まり返ったという記録が残っているほど、当時のミイラ市場はフェイクで溢れかえっていました。
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