白豪主義の真実:豪州排他政策の裏側と撤廃に至る知られざる歴史
1901年、イギリスから独立して誕生したばかりのオーストラリア連邦政府が真っ先に着手したのは、国家の防壁を固めることだった。その象徴が同年に制定された「移民制限法」である。独立直後の国家を率いた初代首相エドマンド・バートンは、法案の議会審議において「すべての人間が平等であるという主張ほど不合理なものはない」と主張し、白人優位社会の建設を堂々と打ち出した。
背景にあったのは、19世紀半ばのゴールドラッシュ期に押し寄せた中国人労働者に対する過度な恐怖と強い警戒感だ。白人労働者層は低賃金で酷使されるアジア系住民に職を奪われると恐れ、政治家はナショナリズムを煽った。バートン政権が画策したのは、国際的な非難を巧みに回避しながら非白人を排除する極めて巧妙なシステムだった。
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