コンフィチュールとジャムの違いは?製法・糖度と美味しい食べ分けの極意

コンフィチュールとジャムの違いは?製法・糖度と美味しい食べ分けの極意について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

購入時や手作りする際に最も注意したいのが、糖度と保存期間の違いです。保存食としての歴史が長いジャムと、フレッシュな風味を重視するコンフィチュールでは、使用する砂糖の比率が大きく異なります。

JAS規格において、ジャム類は「糖度40度以上」であることが義務付けられています。かつて主流だった伝統的な高糖度ジャムは糖度65度を超えており、未開封なら常温で1〜2年、開封後も数週間から数か月日持ちする強力な保存性を誇りました。砂糖の脱水作用によって細菌の繁殖を防ぐためです。

一方、コンフィチュールにはJAS規格のような公的な糖度規定がありません。近年のパティスリーや専門店で作られるコンフィチュールは、果実本来の酸味や繊細な香りを引き立てるため、砂糖の割合を果実重量の30〜45%程度(糖度35〜45度前後)に抑えた低糖度仕立てが主流です。その分、みずみずしい美味しさを味わえる反面、開封後の賞味期限は冷蔵保存で1〜2週間程度と短くなります。「コンフィチュールは開けたら早めに食べ切る」が鉄則です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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