歴史の波乱を生き抜いた「名門の美学」——いま再評価される「稲葉家」が語る日本文化の神髄と令和の継承劇
稲葉家を語る上で欠かせないのが、三代将軍徳川家光の乳母として権勢を振るった春日局(お福)の存在だ。彼女の夫であった稲葉正成、そしてその子孫たちは、幕府の要職である老中などを歴任し、徳川政権の基盤固めに大きく貢献した。
徳川家の奥向きを統括した春日局の影響力はもちろんのこと、行政官としての稲葉家当主たちの実務能力も極めて高かった。治水事業や城下町の整備、財政改革など、彼らが各地で残した業績は、現代の都市計画の原点とも呼べる精密さを誇っている。
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