膝を叩くと足が跳ねる理由とは?隠れた重病サインと神経の異変

膝を叩くと足が跳ねる理由とは?隠れた重病サインと神経の異変とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

一方、叩いた瞬間に足が跳ね上がりすぎる、あるいは軽く触れた程度でビクッと過剰に反応する「反射亢進」は、中枢神経系(脳および上位脊髄)のトラブルを疑う決定的なサインとなる。

通常、人間の脳(大脳皮質や錐体路)は、脊髄の反射弓に対して「暴走するな」と常に抑制性のブレーキをかけている。もし脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの脳血管障害が発生したり、頚椎症性脊髄症や多発性硬化症、あるいは筋萎縮性側索硬化症(ALS)によって脊髄の上位経路が損傷されたりすると、この抑制ブレーキが完全に外れてしまう。その結果、脊髄はハンマーの刺激に対して過剰に興奮し、脚を跳ね上げさせるのだ。

亢進の度合いが極限に達すると、足首を急激に曲げた際にバタバタと律動的な痙攣が止まらなくなる「足クローヌス(間代)」や、足底を擦った際に親指が反り返る「バビンスキー反射」といった病的反射が併発する。膝の過剰な跳ね上がりは、中枢神経という人体の司令塔が重大な危機に瀕している証拠にほかならない。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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