常滑で土と炎の美に溺れる!Inaxライブミュージアム最新旅
館内に足を踏み入れた瞬間、思わず息をのむ。ドーム天井から降り注ぐ柔らかな自然光を受け、幾何学模様のイスラームタイルが青く静謐な光を放つ。紀元前のメソポタミアから古代エジプト、中世イスラーム、ビクトリア朝のイギリス、そして日本の近代まで、世界中から集められた装飾タイルのコレクションは圧巻の一言だ。
ここ常滑の地は、20世紀を代表する巨匠建築家フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテル本館の「黄色い煉瓦(スダレ煉瓦)」やテラコッタを製作した歴史を持つ。職人たちが試行錯誤の末に生み出した独特の質感と陰影は、現代の量産品では決して再現できない生命感を宿している。壁一面を埋め尽くすタイルの前に立つと、装飾とは単なる飾りではなく、人々の祈りや宇宙観の具現化であったことが痛いほど伝わってくる。
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