中国水族館のジンベイザメはロボット?偽物炎上と返金騒動の真相
来場者から激しいバッシングを受けた施設側ですが、なぜ本物のジンベイザメではなく機械を水槽に泳がせるという選択肢を取ったのでしょうか。その根底には、国際的な環境保護意識の高まりと、中国国内における海洋生物保護法の厳格化という明確な理由が存在します。
ジンベイザメは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧種(危機)」に指定されており、ワシントン条約(CITES)附属書IIにも掲載されています。中国国内においても国家二級重点保護野生動物に指定されており、商業目的での新たな捕獲、売買、譲渡が厳格に禁止されています。近年では水族館が生体を新規調達するための許認可基準が極めて厳しく、法的に本物のジンベイザメを搬入すること自体が不可能な状況でした。
加えて、ジンベイザメは飼育が極めて困難な魚類として知られています。成体になると体長10メートルを超える巨体を維持するためには膨大な濾過設備と莫大な餌代が必要であり、閉鎖された水槽環境ではストレスによる早期死亡リスクが常に付きまといます。施設側としては「法律を遵守しつつ、絶滅危惧種の生態をリアルに体感してもらうための教育的ハイテク展示」という大義名分を掲げて導入したのが、今回の中国水族館におけるロボット導入の真相でした。
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