個人戦206連勝の真実!霊長類最強が刻んだ規格外の軌跡とは
日本女子レスリング界の黄金時代を語る上で、伊調馨の存在を外すことはできない。同じ時代に同じ階級で競い合い、後に階級を分けて五輪4連覇という前人未到の偉業を達成したもう一人の天才だ。
ジュニア時代から互いに手の内を知り尽くした二人の攻防は、もはや国内選考会のレベルを完全に超越していた。日本レスリング協会が主催する全日本選手権の決勝で激突するたび、会場には異様な緊張感が漂った。天才的な感覚と柔軟性で相手を制する伊調と、圧倒的な初速と爆発力でねじ伏せる吉田。水と油のように異なるスタイルが火花を散らした。
伊調が階級を63kg級へと上げて以降、二人はそれぞれの階級で世界の頂点に君臨し続けた。もし彼女たちが同じ階級で潰し合っていたら、日本の女子レスリングがここまで世界の勢力図を支配することはなかったかもしれない。国際オリンピック委員会の関係者をして「日本には一つの階級に二人の世界チャンピオンがいる」と言わしめた奇跡の時代だった。
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