なぜ腕に重ねる?フェス熱狂を象徴するラバーバンドの正体と進化
日本国内でラバーバンドが一気にカルチャーへと昇華したのは、2010年代初頭のロックフェスティバルバブルと軌を一にしている。ROCK IN JAPAN FESTIVALやSUMMER SONICをはじめとする大型イベントにおいて、500円前後のワンコイン感覚で買える手軽さが若年層のハートを掴んだ。
なかでもONE OK ROCKをはじめとするアリーナクラスのロックバンドが、ツアーごとに趣向を凝らしたデザインを展開したことで、ファンのコレクター魂に火がついた。物販列に何時間も並び、手に入れた戦利品を手首に装着する行為そのものが、ライブエンターテインメントにおける重要な儀式となったのだ。日本のライブビジネスにおけるマーチャンダイジング戦略のなかでも、これほど低コストで高いエンゲージメントを生み出したプロダクトは他に類を見ない。
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